塗りの深淵―重要無形文化財「髹漆」保持者・小森邦衞展
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塗りの深淵重要無形文化財「髹漆」保持者・小森邦衞展

2022.12.3(土)~2023.1.29(日)

髹漆(きゅうしつ)は器物などに漆を塗る事、つまり漆芸の最も基本的で歴史のある技法です。しかも、小森邦衞の制作は、塗りだけでなく器胎そのものを作ることから始まります。特に竹を編んで作る籃胎に、ぼかし塗りなどを駆使することで、漆の表面の奥から、竹の編みによる模様の微かな凹凸や素材感が窺われます。端正な形と塗りの美しさは、深淵な世界を築いています。

(本展監修者/外舘和子・多摩美術大学教授)


小森邦衞 こもり くにえ 略歴

1945 石川県輪島市に生れる(本名・邦博)
1965 沈金家・樽見幸作に師事
1968 輪島市立漆芸技術研修所に入所(75年、同所で赤地友哉、太田儔に学ぶ)
1977 第24回日本伝統工芸展初入選、以後連続入選
2006 重要無形文化財「髹漆」保持者に認定
 


小森邦衞氏 在廊予定

1.14(土) 午後 / 1.15(日) 午前~午後1時頃
※予告なく変更・中止になる場合がございます。恐れ入りますが、あらかじめご了承ください。

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